リースバックの家賃相場はいくら?計算式・利回りの目安と「家賃が高すぎる」を避ける確認ポイント


1. リースバックの家賃は「買取価格 × 利回り」で決まる
リースバックは、自宅を不動産会社などに売却し、そのまま賃貸として住み続ける仕組みです(仕組みの全体像はリースバック完全ガイド)。売却価格に目が行きがちですが、実際の生活を左右するのは毎月の家賃で、これは次の式でほぼ決まります。
📌 リースバック家賃の計算式
月額家賃 = 買取価格 × 期待利回り(年) ÷ 12
・買取価格:市場で売れる価格の6〜8割程度が一般的(買主が将来の再販や賃貸リスクを見込むため)
・期待利回り:買主が求める年利回り。年6〜10%程度が目安(2026年時点。物件の立地・築年数・買主の方針で変わる)
つまり、買取価格が高いほど家賃も高くなります。「高く買ってもらえた」ことと「家賃が払える」ことは別の話で、売却価格と家賃はセットで見る必要があります。
2. 大阪の具体例|市場価格3,000万円の家なら家賃はいくらか
市場価格3,000万円の戸建てを例に、買取価格と利回りの組み合わせで家賃がどう変わるかを見てみます。
| 買取価格(市場価格比) | 利回り6% | 利回り8% | 利回り10% |
|---|---|---|---|
| 1,800万円(60%) | 9.0万円 | 12.0万円 | 15.0万円 |
| 2,100万円(70%) | 10.5万円 | 14.0万円 | 17.5万円 |
| 2,400万円(80%) | 12.0万円 | 16.0万円 | 20.0万円 |
同じ家でも月9万円から20万円まで幅があります。大阪市内の同程度の戸建てを普通に借りた場合の家賃(地域と広さによりますが月10万〜15万円前後が多い)と比べて、リースバックの家賃が明らかに高ければ、条件を見直すか、他の選択肢(通常売却+賃貸への住み替え、住み替えローンなど)と比較すべきサインです。
⚠️ 「家賃が周辺相場より高い」のは仕組み上よくあること
リースバックの家賃は買主の利回りから逆算されるため、周辺の賃貸相場より高くなることが珍しくありません。数年住む前提なら「売却で得た資金から家賃を払い続けると何年で尽きるか」を必ず計算してください。当社では、売却価格・家賃・想定居住年数を並べた収支表を作ってからご判断いただいています。
\ 家賃と売却価格をセットで比較 /
リースバックが本当に有利か、通常売却と並べて試算します
リースバックの買取価格・家賃の見込みと、通常売却した場合の手取り、住み替え先の家賃を並べた収支表をお作りします。無理に勧めることはありません。
3. 家賃が上がらない・住み続けられるための契約確認ポイント
普通借家か定期借家か
普通借家なら貸主側からの更新拒否には正当事由が必要で、長く住み続けやすい契約です。定期借家は期間満了で終了するのが原則で、再契約できるかどうかは貸主次第。リースバックでは定期借家(2〜3年)が多いため、再契約の条件と家賃改定の有無を契約書で確認してください。
家賃改定の条項
「経済情勢の変動により協議のうえ改定できる」といった条項があるかどうか。更新・再契約のたびに家賃が上がる設計になっていないか確認します。
買戻し特約の条件
将来買い戻せる契約の場合、買戻し価格(売却価格より高く設定されるのが通例)と期限を確認します。買戻しを前提に考えているなら、その金額を用意できる見込みがあるかも含めて判断します。
見落としがちな点
修繕費の負担区分(設備故障は貸主・借主どちらが負担するか)、敷金・礼金・保証会社の費用、契約時の諸費用。売却価格から差し引かれる費用が多いと、手元に残る資金は想定より少なくなります。
4. リースバック以外の選択肢と比べる
「今の家に住み続けたい」「まとまった資金が要る」という目的なら、リースバック以外にも選択肢があります。
通常売却+賃貸へ住み替え
市場価格で売り、周辺相場の家賃で借りる。手取りが最も多く、家賃も相場並みになります。引っ越しの負担がある点がデメリットです。
住宅ローンが残っている場合の整理
ローン返済が目的なら、売却で残債を完済できるか、できない場合の方法(住み替えローン・任意売却)を先に確認します(住宅ローンが残っている家の売却、任意売却)。
リバースモーゲージ
自宅を担保に借り入れ、亡くなった後に売却して返済する金融商品。所有権は手元に残りますが、利用条件(年齢・物件種別・エリア)が限られ、金利や評価額の見直しリスクがあります。
当社はリースバック業者ではなく、売却仲介・買取の会社です。だからこそ、リースバックが有利かどうかを通常売却の手取りと並べて中立にお伝えできます。
よくあるご質問
Q. リースバックの家賃は交渉できますか?
家賃は買取価格と利回りの組み合わせなので、買取価格を下げれば家賃は下がります。「売却価格をいくらか下げて家賃を抑える」という調整は可能です。複数の業者の条件を並べて比較することも有効です。
Q. 何年住み続けられますか?
契約の種類によります。普通借家なら長期に住み続けやすく、定期借家は期間満了で終了が原則です。「再契約可」と口頭で言われても、契約書に条件が書かれているかを必ず確認してください。
Q. 売却価格が相場より低いのはなぜですか?
買主が「賃貸で貸し続けるリスク」「将来の再販コスト」を織り込むためで、市場価格の6〜8割程度になるのが一般的です。その分を上回るメリット(住み続けられる、短期で現金化できる)があるかどうかで判断します。
まとめ:家賃は「買取価格×利回り」。売却価格と家賃はセットで判断する
リースバックの家賃は周辺相場ではなく買主の利回りから決まるため、買取価格が高いほど家賃も高くなります。市場価格3,000万円の家で月9万〜20万円と幅がある以上、「何年住むか」「資金は何年もつか」を数字で確かめてから決めるべきです。契約書では借家の種類・家賃改定・買戻し条件・修繕負担を確認してください。
リースバックを検討中の方は、通常売却との比較表を無料でお作りします。物件の情報とご希望の居住年数をお知らせください。

この記事の執筆者
本田 憲司代表取締役資格: 宅地建物取引士
建設関係の現場と長距離トラックドライバーを経て、不動産業界に転身。新築マンション販売の最前線でリーマンショックを乗り越え、念願だった独立を果たして「不動産売却サポート関西」を立ち上げました。27年間で培った問題解決力を武器に、ご所有不動産を「自分自身の大切な資産」と捉え、売主様ご本人に成り代わって売却完了まで伴走することをお約束します。



