「売り出して半年、ほとんど連絡がない」「内見は入るのに、なぜか決まらない」——大阪・関西で不動産を売り出している方から、いま多く寄せられるのがこの手のご相談です。そして、その停滞の原因は、多くの場合あなたの物件そのものにあるのではありません。“売り方”と、任せている担当者の“本気度”にあります。とくに金利が上がり、買い手が一段と慎重になった2026年のいま、同じ物件でも「手をかけて売る会社」と「そのまま市場に置いておくだけの会社」とで、結果の差がはっきり開くようになりました。この記事では、なぜ他社で売れ残りが起きるのか、そのサインをどう見抜くのか、そして媒介契約をどう切り替えれば動き出すのかを、実務の現場からお伝えします。

金利の上昇で、買い手が物件を慎重に選ぶようになってきました

まず、いま市場で何が起きているかを押さえてください。日本銀行は2026年9月に追加利上げを決定し、政策金利はおよそ31年ぶりの高い水準になりました。これを受けて、10月にかけて多くの銀行が住宅ローンの変動金利引き上げを本格的に反映し、フラット35などの固定金利も過去最高水準まで上がっています。

金利が上がると、買い手が毎月払えるローンの額、つまり「買える金額の上限」が下がります。同じ年収でも、数年前なら届いた価格帯に手が届かなくなる。だから買い手は以前よりずっと慎重になり、「少しでも引っかかる点がある物件」は候補から外していきます。これが、いま各地で起きている買い控えの正体です。

市場が冷えると「二極化」が進みます

好立地で、きれいに整えられ、価格の根拠がはっきりしている物件には、しぼられた買い手が集まります。一方、少しでも割高に見えたり、写真や室内の印象がいま一つだったりする物件は、内見すら入らなくなる。つまり今は、売り方の巧拙がそのまま結果に出る相場です。「ただ市場に置いておくだけ」の売り方では決まりにくくなっています。

「内見は入るのに決まらない」——この停滞の正体

ご相談でとくに多いのが、次のようなお悩みです。ある大阪市内のマンションオーナー様からは、「毎週1〜2件は内覧が入るのに、金銭面・予算が理由で断られてばかりで、何カ月も前に進まない」というご相談をいただきました。また別の戸建てのオーナー様からは、「ここ2カ月で4件ほど内見があったけれど、成約には至っていない」というお声も。

こうした「内見はあるのに決まらない」状態は、実は改善の余地が大きい停滞です。内見が入っているということは、価格と立地で“土俵には乗っている”証拠だからです。あと一歩決まらない理由は、たいてい次のどれかに集約されます。

  • 室内の第一印象が弱い(生活感・におい・暗さ・散らかり・使い込まれた水回り)
  • 写真や販売資料が物件の魅力を伝えきれていない
  • 価格が「この状態ならこの額」という買い手の納得ラインをわずかに超えている
  • 担当者が内見後のフォローや条件調整をしていない

逆に言えば、見せ方を整え、資料を作り直し、価格の見せ方と交渉のしかたを変えるだけで動き出すケースが多いということです。問題は、任せている会社がそこに手をかけてくれるかどうかです。

なぜ、大手ほど“放置”が起きてしまうのか

ここで誤解のないようにお伝えしますが、大手が悪いという話ではありません。問題は、会社の規模が大きいほど構造的に放置が起きやすいという点にあります。

大手や取扱件数の多い会社は、一人の担当者が何十件もの物件を同時に抱えています。すると、すぐに売れそうな物件や金額の大きい物件に時間と労力が集中し、売れ悩んでいる物件ほど後回しになり、「運任せ」で市場に置かれ続けることになりがちです。

さらに、会社側の事情を言えば、預かった物件が売れなくても、不動産会社はほとんど費用負担もストレスも負いません。広告費が多少かかる程度で、現状維持のまま放置していても困らない。だから「改善提案もせず、値下げ時期を待つだけ」という対応が、残念ながら珍しくないのです。実際、あるオーナー様が任せていた会社は、数カ月にわたって何の改善策も提案も示さなかったと伺いました。

見落とされがちな「囲い込み」に注意

自社で買い手も見つけて売主・買主の両方から手数料を得たい(両手取引)ために、他社からの問い合わせや広告・紹介の申し出を断ってしまう——これが「囲い込み」です。あるご相談では、任せている会社が「他社が広告活動をすることに許可を出していない」状態になっていました。これでは買い手を探せる母数が自社の中だけに狭まり、本来出会えたはずの買主を逃してしまいます。売れ行きが鈍っている今の相場で、買い手の入口を自ら狭めてしまいます。

当社が物件情報の囲い込みをせず、大手・地域の不動産会社やグループ会社へ積極的に情報を拡散しているのは、まさにこの逆を行くためです。

「放置されているかも」を見抜くチェックリスト

いま任せている会社が、売るために動いているのか、ただ預かっているだけなのか。次の項目に心当たりがあれば、一度立ち止まって見直す価値があります。

  • 定期的な販売状況の報告(反響件数・内見数・問い合わせ内容)が届かない
  • 売れない理由の分析や、値下げ以外の改善提案が出てこない
  • 写真や販売資料が、売り出し当初のまま一度も更新されていない
  • 他社の広告掲載や買い手紹介を断っている様子がある(囲い込みの疑い)
  • 担当者と連絡が取りづらい、返信が遅い
  • 「もう少し様子を見ましょう」という言葉だけで、具体的な次の一手がない

専任媒介・専属専任媒介では、本来、一定期間ごとに販売活動の報告義務があります。その報告が形だけ、あるいは滞っているなら、物件が“運任せ”になっているサインかもしれません。

「放置されているかも」と感じたら

今の販売状況をお聞かせください。無料で原因を診断し、改善の余地をお伝えします。セカンドオピニオンのご相談だけでも歓迎で、しつこい営業はいたしません。

お電話でも受け付けています 0120-061-067(10:00〜19:00/定休:水曜日)

当社が「売り出す前」に行っていること

当社が他社と大きく違うのは、いきなり広告を出すのではなく、物件ごとに合った売り方を考え、売り出す前に「売れる状態」へ整えてから市場に出すという点です。第一印象で物件の印象の多くが決まるため、ここを飛ばして売り出すのは、準備不足のまま面接に臨むようなものです。具体的には、物件の状態に応じて次のような手当てを事前に行います。

  1. ルームクリーニング — 水回りや床の清掃で、写真映えと内見時の体感が大きく変わります
  2. 不用品の撤去 — 生活感や圧迫感を消し、部屋を広く明るく見せます
  3. リペア(小さな傷・不具合の補修) — 「手入れされていない家」という印象を防ぎます
  4. 電球の交換 — 切れた照明一つで部屋は暗く沈みます。明るさは内見時の印象を左右します
  5. 庭木の伐採・雑草の除去 — とくに戸建てや空き家で、外観の第一印象を左右します

実際のルームクリーニングで、第一印象はここまで変わります

リビング

BEFORE ルームクリーニング前のリビング写真
清掃前:床や壁の汚れが目立つ状態
AFTER ルームクリーニング後のリビング写真
清掃後:明るく、内見時の印象が整った状態

キッチン

BEFORE ルームクリーニング前のキッチン写真
清掃前:床や壁まわりに使用感が残る状態
AFTER ルームクリーニング後のキッチン写真
清掃後:清潔感が伝わりやすい状態に改善

浴室

BEFORE ルームクリーニング前の浴室写真
清掃前:水回りの汚れが買主の不安材料になりやすい状態
AFTER ルームクリーニング後の浴室写真
清掃後:明るく清潔な印象に整った状態

※掲載写真は、売り出し前の印象改善を目的としたルームクリーニングの一例です。

こうした作業は大がかりなリフォームと違い、費用を抑えながら印象を大きく変えられるのが利点です。そのうえで、撮影と販売資料の作り直しを行い、物件の魅力を正しく伝えます。「同じ物件でも、見せ方を変えただけで内見数と反応が一変した」——これは当社が何度も経験してきたことです。他社で長く売れなかった物件が、整えて出し直したら動いた、という例もあります。建物の状態次第では、売り方そのものを変える判断も含めてご提案します。

媒介契約は「途中で変えられる」——切り替えの考え方

「今の会社と契約しているから、もう動けない」と思い込んでいる方が少なくありませんが、それは誤解です。媒介契約は、状況に応じて見直すことができます。

専任媒介・専属専任媒介の契約期間は最長3カ月で、期間が満了すれば、更新せずに他社へ切り替えることができます。また、一般媒介であれば、今の会社との契約を続けたまま、当社を加えて販売を広げることも可能です。期間の途中での解約ができるかどうかや、その際に広告実費などの請求があるかどうかは媒介契約書の内容によって異なりますので、切り替えをお考えの際は、まず契約書の条件を一緒に確認するところから始めます。

実際、あるオーナー様は「担当者の対応に不満があり、今月で契約を解除してもらうよう伝えた。次は御社にお願いしようと思っていた」とご連絡をくださいました。不動産業界に詳しいご家族がいて、任せている会社の動きに疑問を感じていた、というケースです。こうした「他社で動かず、当社に切り替えて動き出す」ご相談は、相場が変わったこの一年で増えています。

切り替えで買い手にマイナスの印象を与えるのでは、と心配される方もいますが、ご安心ください。むしろ、整え直して魅力的な資料とともに“新鮮な物件”として出し直すことで、反応が改善することのほうが多いのが実情です。

切り替えて、こう変わる——よくある変化のかたち

実際に他社から当社へ切り替えられたケースでは、たとえば次のような流れで事態が動きます。半年以上売り出しても反応が乏しかった戸建て。前の会社からは報告もほとんどなく、「もう少し様子を見ましょう」「そろそろ値下げを」と言われるばかりでした。当社がまず行ったのは、値下げではなく原因の切り分けです。室内は荷物が残って暗く、庭は雑草が伸び、写真は数枚きりで魅力が伝わらない状態でした。そこで不用品を撤去し、水回りを中心にルームクリーニングを入れ、切れた電球を交換し、庭木と雑草を整えたうえで、撮影と販売資料の作り直しを実施。さらに囲い込みを解いて、提携する不動産会社やグループ会社へ一斉に情報を拡散しました。すると、出し直してから内見の数と質が変わり、以前は後回しにされていた物件が、きちんと検討される物件に変わっていきます。

特別なことはしていません

物件に合わせて売り出す前に手を入れ、情報を広く開き、担当者が本気で動く——この当たり前を丁寧に続けるだけで、停滞していた物件は動き出していきます。逆に言えば、これをやらずに市場へ置いておくだけの会社に任せている限り、どれだけ待っても結果は変わりにくいのです。

ご相談は、この3ステップで始められます

「切り替え」と聞くと手続きが大変に思えるかもしれませんが、まずやることはシンプルです。

  1. 今の販売状況をお聞かせください — 売り出し時期・価格・反響や内見の数・担当者からの報告の有無などを伺い、停滞の原因を一緒に切り分けます。ここまでは無料のセカンドオピニオンとして承ります。
  2. 媒介契約の条件を確認します — 契約の種類と期間、途中解約や実費精算の有無を契約書で確認し、いつ・どう切り替えられるかを整理します。
  3. 売り直しのプランをご提案します — 物件に合わせた事前の手入れ・撮影・資料作り・情報拡散・価格戦略を具体的にお示しします。ご納得いただけてから、媒介契約の切り替えに進みます。

この段階で「今の会社のまま続けたほうがよい」と判断すれば、正直にそうお伝えします。無理に切り替えを勧めることはありません。

よくあるご質問

専任媒介の途中ですが、会社を変えられますか?

期間満了(最長3カ月)のタイミングで更新しなければ、他社へ切り替えられます。途中解約の可否や実費精算の有無は契約書によって異なりますので、まずは条件を確認しましょう。当社がその確認からお手伝いします。

長く売れていません。もう値下げするしかないのでしょうか?

値下げは最終手段の一つにすぎません。多くの場合、見せ方の改善・資料の作り直し・情報の拡散・交渉のしかたの見直しで、価格を大きく下げずに動かせる余地があります。まず停滞の原因を切り分けることが先決です。

大手のほうが買い手を多く抱えていて有利では?

抱える物件が多いぶん、一件あたりにかけられる熱量は薄まりがちです。また、囲い込みをしている場合はむしろ買い手の入口が狭まります。情報を広く開き、物件を整えて出すほうが、結果として多くの買い手に届くことは少なくありません。

売り出す前の清掃やリペアの費用はどうなりますか?

物件の状態やご予算に応じて、費用対効果の高い範囲をご提案します。大がかりな工事は避け、少ない投資で印象を大きく変えることを基本方針にしています。詳細は査定・ご相談の中で具体的にお示しします。

相談したら、切り替えが前提になりますか?

いいえ。今の販売状況を見て「このまま続けたほうがよい」と判断すれば、正直にそうお伝えします。セカンドオピニオンとしてのご相談だけでも歓迎で、しつこい営業はいたしません。

他社で売れ悩んでいる、大阪・関西の売主の方へ

売れないのは、あなたの物件に価値がないからではありません。金利上昇で買い手が慎重になった今だからこそ、「売り出す前に整え、情報を広く開いて、本気で動く」会社に任せるかどうかで、結果は大きく変わります。他社で数カ月動いていない、担当者から改善提案がない、囲い込まれている気がする——そう感じたら、まずは今の販売状況を一緒に見直すところから始めましょう。査定もセカンドオピニオンのご相談も無料で、大阪府下を中心に関西全域、遠方にお住まいのオーナー様にも対応しています。

参照・出典

※金利・市況は本記事公開時点(2026年10月)の情報です。最新の数値は各公式サイトでご確認ください。媒介契約の解約条件・実費精算の有無は、お手元の媒介契約書により異なります。