大阪市における、「相続不動産を相続放棄するか売却するかの判断」するまでを事例形式で3つご紹介します。
※実際の関係者や物件が特定できないように、複数の事実を改変・翻案してまとめた内容になります。
1. 大阪市にお住まいのG様が、
「相続が発生し、不動産と借金を相続することになり、相続放棄を検討した事例」
お客様の相談内容
売却物件 概要
※表は左右にスクロールして確認することができます
所在地 | 大阪市東住吉区 | 種別 | 一戸建て |
---|---|---|---|
建物面積 | 40.86m² | 土地面積 | 66.37m² |
築年数 | 42年 | 成約価格 | 1,580万円 |
間取り | 4DK | その他 | ― |
相談にいらしたお客様のプロフィール
お客様は大阪市にお住まいの50代のG様です。
長年疎遠だったお兄様が亡くなり、お兄様がご両親から相続したご実家を今度はG様が引き継ぐことになりました。
お兄様の財産調査を進める中で、600万円の借金があることが発覚し、引き継ぐことになった際、返済できるか不安を感じています。
ひとまず、G様は財産調査のため不動産会社に実家の査定依頼を行うことにして、そこで借金を引き継がずに済む方法についても相談してみることにしました。
解決したいトラブル・課題
課題
兄が残した借金を引き継がずに済む方法を知りたい。
不動屋会社の探し方・選び方
G様は、市内にある不動産会社をインターネットで調べ、以下の条件を基に相談先を選定しました。
- 不動産相続に関する相談にも対応してくれそう
- 売却実績が豊富そう
最終的に、ホームページ内に「相続時におすすめの不動産屋第1位の実績」という記載があり、信頼できそうと感じた不動産会社に依頼することを決めました。
G様の「トラブル・課題」の解決方法
G様は不動産などのプラスの財産の他にもマイナスの財産として600万円の借金も引き継ぐことになり、不安を抱えていらっしゃいました。
ご実家の売却益で借金を賄えなかった場合の方法として、「相続放棄」を紹介しました。
- 「相続放棄」とは
相続放棄とは、亡くなった人(被相続人)の財産や負債を一切受け継がないという手続きのことです。
相続放棄が選ばれるケースは以下の通りです。
【相続放棄が選ばれるケース】
1. 被相続人に多額の借金がある場合
- 借金の額が財産より多い
- 保証人になっている負債がある
- 未払いの税金やローンがある
2. 不動産の管理・維持が困難な場合
- 田舎の空き家を相続したが、管理や維持費がかかる
- 使い道のない不動産を相続することになった
- 相続後の売却が難しい不動産で、固定資産税の負担が続く
3. 他の相続人とのトラブルを避けたい場合
- 相続争いに巻き込まれたくない
- 遺産分割協議がまとまらず、トラブルになりそう
- 相続手続きをスムーズに進めたい
- 「結果」
弊社の説明を受け、G様は相続放棄を検討しましたが、ご実家の査定結果が借金額を上回ることがわかり、売却することにしました。
G様はその後、相続手続きを終え、売却活動を開始してから4ヶ月で買い手が見つかり、ご実家の売却益で借金を完済することができました。
G様は無事に借金を返済できたことに安堵しています。
2.大阪市にお住まいのH様が、
「老朽化の進む実家を相続し、相続放棄を検討したが無事に売却できた事例」
お客様の相談内容
売却物件 概要
※表は左右にスクロールして確認することができます
所在地 | 大阪市住吉区 | 種別 | 一戸建て |
---|---|---|---|
建物面積 | 39.05m² | 土地面積 | 67.14m² |
築年数 | 50年 | 成約価格 | 1,000万円 |
間取り | 3LDK | その他 | ― |
相談にいらしたお客様のプロフィール
お客様は大阪市にお住まいの50代のH様です。
お母様がお亡くなりになり、実家を相続することになりました。
H様はすでに持ち家があり、ご実家に移り住む予定はなく、加えて実家は老朽化が進んでおり、保有していても管理が大変なため、売却することにしました。
売却が難しい場合は、相続放棄も視野に入れています。
解決したいトラブル・課題
課題
相続した実家を売却するか相続放棄するかの判断をしたい。
H様は売却を希望していますが、老朽化が進んでいるため通常の住宅市場では買い手がつかないのではないかと心配していました。
そのため、不動産会社に売却可能か相談し、もし売却の目処が立たなそうであれば相続放棄も選択肢として考えています。
不動産会社の探し方・選び方
H様は、通いやすさを重視し近くの不動産会社に相談することにしました。
不動産会社を数件訪問し、
- 売却に特化しており、売れやすい提案をしてくれた
- 売却できない場合の選択肢についても相談にのってくれた
上記2点に魅力を感じた不動産会社に相談することにしました。
H様の「トラブル・課題」の解決方法
H様は売却を希望されていますが、売却が困難であれば相続放棄を検討しているとのことでした。
相続放棄はもちろん選択肢の1つですが、注意点が多いため慎重な判断が必要です。
- 「相続放棄」の注意点
相続放棄を行う際の注意点は以下の通りです。
【相続放棄の注意点】
相続放棄をするとプラスの財産も放棄する
借金だけでなく、不動産・預金などのプラスの財産も相続できません。
相続放棄後も不動産の管理責任が残る
相続放棄をしても、次の相続人が決まるまでは「管理義務」があります。
相続放棄後、次の相続人に影響が出る
次の相続順位である親族に相続権が移り、トラブルに発展する可能性があります。
「相続放棄」をした場合、上記にもあるように相続権は次の相続順位である親族に移ります。
したがって、「相続放棄」は借金の帳消しを意味しません。
- 「結果」
弊社の説明を受け、H様は親族とのトラブルを避けるため相続放棄を選択肢から外し、売却することにしました。
H様は売却できるか不安に思っていたようですが、弊社の適切な広告戦略によって買手が見つかり、6ヶ月で買い手が見つかりスムーズに売却することができました。
H様は納得のいく判断ができ、無事に問題を解決できたので、大変喜んでいらっしゃいます。
3. 大阪市にお住まいのA様が、
「相続した実家の相続放棄を検討したが、別の方法で手放した事例」
お客様の相談内容
相続物件 概要
※表は左右にスクロールして確認することができます
所在地 | 大阪市大正区 | 種別 | 一戸建て |
---|---|---|---|
建物面積 | 55.27m² | 土地面積 | 96.78m² |
築年数 | 40年 | 売却価格 | 900万円 |
間取り | 3LDK | その他 | ― |
相談にいらしたお客様のプロフィール
お客様は大阪市にお住まいの40代のA様です。
半年前にお父様がお亡くなりになり、ご実家を相続することになりました。
手続きが面倒だったため後回しにしていたものの、移り住む予定がないため売却を決意しました。
しかし、お父様が亡くなってから半年間、ご実家は放置状態だったため劣化が進み、状態が悪くなっていることから通常の売却が難しいのではないかと不安を抱えています。
解決したいトラブル・課題
課題
相続した実家をどうにか負担がかからない方法で手放したい。
以前、友人から「相続放棄をすれば手続きをしなくても済む」と聞いていたため、スムーズに実家を手放せる相続放棄も視野に入れています。
ひとまず不動産会社に売却相談をすることにしました。
不動産屋会社の探し方・選び方
A様は市内の不動産会社にいくつか問い合わせ、その際に以下の2点を重視して相談先を決めることにしました。
- 相続不動産に知見があり、相続放棄に関しても詳しく教えてくれそう
- 様々な物件を取り扱っており、劣化が進む不動産でも対応してくれそう
最終的に、最も相続不動産に精通しており、親身に話を聞いてくれた不動産会社に相談することにしました。
A様の「トラブル・課題」の解決方法
A様は「相続放棄をすれば、手続きをせずに済むのではないか」と考えていました。
しかし、相続放棄には期限が設けられています。
- 「相続放棄」の基本ルール
相続放棄は、相続の開始を知った日から3ヶ月以内に家庭裁判所へ申し立てる必要があります。
この期間を「熟慮期間」と呼び、期間内に相続するか放棄するかを決めなければなりません。3ヶ月を過ぎると、原則として相続を承認したとみなされるため、放棄ができなくなります。
A様の場合、お父様が亡くなってすでに半年が経過していたため、相続放棄ができない状態でした。
- 「結果」
A様は弊社の説明により相続放棄ができないことを理解しました。
A様のご実家は状態が悪く、このまま売り出しても買い手が現れるまで時間がかかると判断し、短期間で手放すことが可能な買取を提案しました。
A様は検討した結果、買取を選択することにしました。
弊社のサポートのもと相続手続きも終わらせ、その後2ヶ月で売却が完了しました。
A様はスムーズに手放すことができたため、満足されています。
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大阪市の不動産相続
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